実施背景と目的
ササハタハツまちづくりへの想いや、一般社団法人ササハタハツまちラボ(以下まちラボ)の活動の周知を目的として「388 Area Makers Meet-Up」 を開催しました。388 Area Makersとはまちラボを中心に、ササハタハツのまちづくりに関わりたいひとによって構成されるコミュニティです 。まちラボの活動に関する情報の共有や協議を行い、エリアビジョンの実現を目指します。
開催概要
企画名:388 Area Makers Meet-Up Vol.8
日時:2026年7月14日(火)18:30-20:30
場所:笹塚駅前区民施設(渋谷区笹塚1-47-1 メルクマール京王笹塚4階)
主催:一般社団法人ササハタハツまちラボ
今回のテーマは、令和8年度を迎え、新たな仲間(新規ササハピ認定プロジェクトメンバー)が増えたササハタハツの「つながりの再深化」。お互いの活動を知り、エリアで活動する人々が改めて手を取り合うことで、次のアクションへのエネルギーを生み出す場となりました。活動報告や新たなプロジェクトの発表、熱気あふれるグループワークが行われた当日の様子をレポートします。
登壇
– 大日本印刷株式会社(DNP)「イメージをカタチに。3Dテクノロジーで、わたしたちの『やりたい』を可視化する」
– 株式会社Luup「『街中を駅前化する』インフラへ。安心安全を土台に、ササハタハツの回遊性を高める」
– まち遺産探検隊、街いく探検隊「街の『おもしろい』を発掘・記録し、次の世代へ。関わる人が変わりながら紡がれていく、街への愛着」
– 渋谷区不動通商店街地域コネクトPJ「商店街・町会・企業が『くるくる』と混ざり合う。全長1kmの商店街から仕掛ける、持続可能な地域リブート」
–「知る」からはじめる優しい輪「違いを知ることで、遠くの誰かが『近くの存在』になる。孤立を防ぎ、等身大で語り合う座談会」
– 地域とつながる!ふれあいキッチン「忙しい毎日に、簡単で美味しい温もりを。親子で囲む食卓から育む、地域のコミュニティと防災の輪」
– みんなで作ろう!みんなで遊ぼう!冒険あそび場「ただ鍵を開け、見守る。広大な空き地が教えてくれた、子どもたちに今一番必要な『ヨハクと遊び』」
– ササハタハツ町の掲示板「バラバラの情報を1つに繋ぎ、街の温もりを可視化する。個人的な困りごとから生まれた、ササハタハツのハブメディア」
– 家に眠るモノを次へつなぎ、家と地域の可能性を広げるReFamily「空き家に眠る『モノと想い』を次へ繋ぐ。デジタル×クリエイティブで、地方の熱量と東京のコミュニティを結ぶ新たな挑戦」
– ササハタハツ チャレンジ屋(≒チャレンジャー)「街の空き時間はあなたの挑戦の舞台。笹塚の寄り合い場『SHIRO』を間借りして、リスクゼロで始める一歩」
– まちの保健室 Supported by サンちゃんち「解決しなくても、心が軽くなる。フィンランド発の対話手法『オープンダイアローグ』が紡ぐ、大人と子どものための安心安全なサードプレイス」
– つながる菜園「小学校から保育園、中学校、公園へ。土と野菜を通じて『小一の壁』を乗り越え、スターバックスとの奇跡のコラボメニューまで生み出す循環の輪」
– インクルーシブ運動場「車椅子から始まる、無限のコラボレーション。幡ヶ谷の日常的な体験から、スペイン世界遺産120kmの挑戦、そして映画化へ――動き続けることで壁を超える」
今年度連携予定企業の紹介:新しい技術とアイデアでまちを豊かに
冒頭では、今年度から新たにササハタハツエリアのまちづくりに伴走するパートナー企業2社が登壇。それぞれの会社概要と、このエリアでどのような連携や価値創造を目指していくのか、力強いビジョンが語られました。
大日本印刷株式会社(DNP)
「イメージをカタチに。3Dテクノロジーで、わたしたちの『やりたい』を可視化する」
登壇:安藤氏
一般社団法人渋谷未来デザインの設立当初からの会員企業であり、今年10月に創業150周年を迎える大日本印刷株式会社(DNP)。印刷と情報の技術を掛け合わせ、紙の印刷に留まらない新しい体験を街にもたらすため、VRやARといった「XR技術」を用いた街づくりに挑戦しています。
日々、地域の中で「こんな遊び場がほしい」「ここにこれがあればいいのに」とアイデアを出し合うササハタハツの活動。しかし、「自分の頭の中にあるイメージを、言葉だけで他人に伝えるのは難しい」と感じる場面も少なくありません。
そこでDNPが今、開発・提案しているのが「NeXus Print」というツールです。
これは、AI技術を活用し、言葉(テキスト)を入力するだけで3Dモデルを生成し、仮想空間上に配置できる最先端のシステム。例えば「茶色い木製のベンチ」「可愛い形の青いパラソル」と打ち込むだけで、目の前の空間に立体的なオブジェクトが現れます。VRゴーグルを複数人で共有すれば、「ここにこれを置いたらどうなるか」を全員で同じ目線でシミュレーションすることが可能です。
「ササハタハツの皆さんが未来の街の姿や、新しい本拠点の使い方を考えるとき、このテクノロジーを使ってアイデアをカタチにし、共有する手助けをしたい」と、これからの共創に向けた温かい期待を語ってくださいました。
株式会社Luup
「『街中を駅前化する』インフラへ。安心安全を土台に、ササハタハツの回遊性を高める」
登壇:難波氏
街中で見かける機会が一段と増えた電動マイクロモビリティのシェアリングサービス「LUUP」。実は2018年に渋谷で創業した、渋谷にとてもゆかりの深い企業です。
同社が掲げるミッションは「街中を駅前化するインフラを作る」。単に機体を普及させるだけでなく、ポートを起点とした街づくりを行い、地域の回遊性や利便性を向上させることを目指しています。
現在は自転車やキックボードが主流ですが、今後は座面付きの電動シートボードや、ご高齢の方でも安心して乗れる3輪型の新型車両「ユニモ」の開発も進んでおり、あらゆる世代に優しい移動の未来がすぐそこまで来ています。
渋谷区との「S-SAP(シブヤ・ソーシャル・アクション・パートナー)協定」や、安心安全な乗り方を啓発する「渋谷セーフライドプロジェクト」など、同社が最も大切にしているのは「安全安心という土台」です。
ササハタハツエリアにおいては、以下の2つの共創ビジョンが示されました。
「回遊インフラの構築」:ポートをさらに充実させ、エリア内の移動をシームレスにする。
「安全な移動文化の醸成」:ルール改正に合わせた安全講習会や試乗会の実施、子ども向けの「交通安全クイズ」など、地域イベントと連携したルール啓発。
「『LUUPがあって便利になったね』と地域の方々に言っていただけるよう、皆さんと一緒に安心安全な移動文化を作っていきたい」と、地域密着のパートナーとしての熱い決意を語ってくださいました。
短距離移動のインフラとして定着しつつある「LUUP」。ササハタハツエリアにおける日々の移動をよりスムーズにし、まちの回遊性を高めながら、地域拠点の魅力をつなぐモビリティ連携の展望が示されました。
R7年度ササハピ活動報告
続くセクションでは、昨年度(R7)に地域を盛り上げたササハピの先輩メンバーたちが登壇。これまでの歩みと、活動を通じて得られた地域とのつながりについて報告が行われました。
まち遺産探検隊、街いく探検隊
「街の『おもしろい』を発掘・記録し、次の世代へ。関わる人が変わりながら紡がれていく、街への愛着」
登壇:古川氏

子どもたちを中心に「ゴミ拾い」と「地域を知る」活動を続けている「街いく探検隊」と、街のユニークな魅力を発掘して記録し、次世代に伝える「まち遺産探検隊」。2019年のスタートから、いよいよ活動7年目に突入しました。
「まち遺産」とは、一見すると『なんだろう?』と思うけれど、その背景を知ると愛着が湧き、誰かに話したくなるような街のピースのこと。例えば、お肉屋さんの店先に吊るされた謎の干し肉——実はワンちゃん用のおやつとして売られている「ささみ」だったりします。そんな日常の小さく愛おしい風景を、みんなで面白がりながら記録しています。
【R7年度の主な活動と新しい挑戦】
恵泉女学園大学との授業コラボ:
大学生たちのアイデアや技術を活かし、子どもたちが大好きな「謎解き」とまち遺産を掛け合わせたイベントを『フレンズ本町』で開催。また、年末には「まち遺産すごろく」を共同開発し、小学生たちと大いに盛り上がりました。
雨から生まれた他団体とのコラボレーション:
水道道路マルシェなどでの相次ぐ雨天。しかし、そのおかげでテント内で他団体との対話が深まり、出展していた二条建築さんとのコラボが実現。今年5月のマルシェでは、緑道通り商店街の立体地図を作ってパレードを行うという、新しいアクションへと結びつきました。
「街いく探検隊」の世代交代と進化:
笹塚エリアでは、活動に参加していたPTA役員の方が新たに「隊長(リーダー)」に就任。子どもが子どもを呼び、手作りの「ゴミ拾いビンゴ」を作るなど主体的な動きが生まれています。また、幡ヶ谷エリアでも、これまで活動を支えてくれたメンバーが中学生に成長したことで、次の世代の小学生へとバトンが引き継がれました。
「関わる人が少しずつ変わっていっても、当たり前のように続いていく活動でありたい」と語る探検隊の皆さん。「コラボレーションは大歓迎ですので、『うちの地域でクイズを作って!』など、ぜひ気軽に声をかけてください!」と、ササハタハツの仲間たちへ温かい呼びかけを送ってくださいました。
渋谷区不動通商店街地域コネクトPJ
「商店街・町会・企業が『くるくる』と混ざり合う。全長1kmの商店街から仕掛ける、持続可能な地域リブート」
登壇:矢澤氏

初台駅から北へ伸びる、全長約1kmにも及ぶ国内屈指の長さを誇る「不動通商店街」。
コロナ禍を経てストップしていたイベントを再始動(リブート)させるにあたり、商店街単体(メイン活動メンバー十数名)の力だけでなく、地域全体を巻き込んだ「クロスセクターでの連携」を目指して本プロジェクトはスタートしました。
「イベントが5年ストップすれば、これまで支えてくれた商店街の先輩方も5年年齢が上がります。もう一度立ち上がるためには、想いを共にする町会や近隣企業、住民の皆さんと手を携えることが不可欠でした」と語る田さん。
その想いを形にしたのが、商店街に「来る(カム)」と、多様な人々が「くるくると混ざり合う」を掛け合わせた「くるくるプロジェクト」です。
【R7年度に巻き起こした、新しい商店街の風景】
「くるくる商店街」(6月・おとなりサンデー):
お寺でのフリーマーケットや犬の里親探し、軒先マルシェ、さらには子ども向けの占い体験や巨大ガチャガチャなどを実施。本町学園の小学生や大学生ボランティアも加わり、エリア全体で約5,000人を動員する大盛況の1日となりました。
初の試み「夜市」(11月):
人力車を呼び込んだ大人の雰囲気漂う空間デザインに、巨大だるま落としなど子どもが楽しめる要素を融合。商店街単独の開催ながら、のべ4,000人を超える人々が夜の商店街を楽しみました。
【未来へ向けた「仕組み化」の挑戦】
大盛況の裏で、イベント直前にインフルエンザ流行によるスタッフ不足に直面するなど、「イベント運営における人手不足と俗人化」という現実的な課題も見えてきました。
そこでプロジェクトは次なるフェーズとして、誰もが楽にイベントに関われる「デライト(喜び)育成」と「運営の仕組み化」を掲げています。特定の人に依存せず、AIやデジタル技術を活用したマニュアル化や効率的なボランティア集めの仕組みを整え、無理なく、楽しく続けられる商店街づくりを目指します。
「イベントをより楽に、持続可能にする仕組みづくりに、ぜひ知恵を貸してください!」と、新たな共創への呼びかけで発表を締めくくりました。
「知る」からはじめる優しい輪
「違いを知ることで、遠くの誰かが『近くの存在』になる。孤立を防ぎ、等身大で語り合う座談会」
登壇:鴻池氏

不登校や発達のアンバランス、生きづらさを抱える子どもたちや大人の居場所づくりを行う「イルカ家」。小さな一軒家の拠点を中心に、食堂活動や屋外活動、そして多様なテーマで語り合う座談会を重ねてきました。
プロジェクトが目指すのは、対人関係に支障が生じる前に、体験や対話を通じて「自尊心の低下を防ぐこと」、そしてマジョリティ・マイノリティという社会的な境界線を取り払い、「生きづらさを軽減すること」です。
【R7年度:当事者の「語り」から生まれた、深い共感と気づき】
昨年度実施された座談会では、参加者の自発的な問いから生まれた、優しくも深い対話の場が数多く実現しました。
障害児養育について語り合う:
前年度の座談会での「もっと話したい」という声から、助成金に頼らずメンバーの自主的な集まりとして継続。「必要な支援は大切だけれど、そこにラベリング(区別・分離)が入ると、かえって傷が深まってしまう」といった、制度の一歩先を行く当事者ならではの気づきが共有されました。
うつによる休職経験の振り返り:
休職を経験された方が自身の軌跡を丁寧に語り、参加者が「自分自身は本当は何がしたかったんだろう?」と立ち止まって自分に問いかける、静かで温かい内省の時間が流れました。
異国で暮らすこと・見えにくい世界を見つめる(盲導犬との対話):
日本での暮らしのハードルや、視覚障害を持つ方の人生の歩み方に触れる回も実施。「気軽に話せる場があることが、国籍に関係なく孤立を防ぐ」「遠くに感じていた存在が近くに感じられ、街で声をかけるきっかけができた」と、地域の中に確かな「優しいつながり」が芽生えています。
【参加者の声と、これからの展望】
今年4月から活動に参加している柳田さんからは、「座談会報告会に参加して、悩みを抱える方々のリアルな声と、それを温かく支え合う場の持つ大きな可能性を感じました」と、新しい仲間としての期待が語られました。
今後は助成金に頼る形から、地域の人々が自発的に集い、持続させていく運営スタイルへの移行を視野に入れています。「知る」ことから関係性を紡ぎ、ササハタハツをさらに誰もが生きやすい街へと変えていく、じんわりと心に染み入る活動報告となりました。
地域とつながる!ふれあいキッチン
「忙しい毎日に、簡単で美味しい温もりを。親子で囲む食卓から育む、地域のコミュニティと防災の輪」
登壇:住井氏

東日本大震災をきっかけに活動をスタートし、今年で15年目を迎えた「デコサロンスミ」。「ふれあいキッチン」は、幡ヶ谷の児童養護施設・若草寮の子育てステーション『いろは』を舞台に、親子参加型の料理・食育プロジェクトを展開しています。
大切にしているのは、単に料理の技術を学ぶことではなく、食を通じて「親子の交流」と「地域のコミュニティ」を緩やかに作っていくことです。
【大人気!季節の食材と体に優しいメニュー】
「忙しいお父さんやお母さんでも、手軽に体に良いものを作れるように」との想いから企画されるイベントは、どれも募集開始から半日で満席になってしまうほどの人気を誇ります。
6月の「梅シロップ作り」:簡単で体に良く、家族の免疫力をアップさせるお守りのような存在。
夏休みの「親子クッキング」や冬の「おから味噌作り」:
特におから味噌作りは、お団子のように丸めて袋に詰めていく楽しい体験。「愛情を込めて、手間暇をかける味噌作りは、どこか子育てと似ています」と、住さんは優しい語り口でその魅力を話します。
【食卓から見つめる現代の課題と、コミュニティの「共助」】
現場で日々親子と接する中で見えてきたのは、共働き家庭が増え、料理に時間を割けない忙しさや、子どもが一人で食べる「孤食」というリアルな課題。だからこそ、今年は「ほったらかしで簡単に作れるレシピ」を提案し、家庭の負担を減らすアプローチを進めています。
さらに、今年度はプロジェクトの中に「防災の視点」を取り入れています。
住井さんが先日体験した防災講話での気づきとして、「富士山の噴火時、渋谷区にも降るであろう火山灰は水で流してはいけない(排水溝が詰まってトイレ等が使えなくなる)」という事例を紹介。「こうした暮らしを守る知識も、地域のコミュニティで顔を合わせて話すからこそ、自然と耳に入り、いざという時の『共助(助け合い)』につながります」
お料理を通じた楽しさの先に、孤独を防ぎ、非常時にも手を取り合える確かなつながりを設計する、愛情に満ちた活動報告となりました。
みんなで作ろう!みんなで遊ぼう!冒険あそび場
「ただ鍵を開け、見守る。広大な空き地が教えてくれた、子どもたちに今一番必要な『ヨハクと遊び』」
登壇:山内氏、小水氏

2000年の学校週5日制導入を機に、「学校でも家庭でもない、地域に子どもたちの安心安全な居場所を作りたい」という想いからスタートした「せせらぎ冒険遊び場」。2012年からは毎週日曜日、スポーツセンター横の小さな森を拠点に、真っ黒になりながら泥だらけの外遊びの場を提供し続けてきました。
ササハピのプロジェクトに参加して3年目となる昨年度(R7年度)は、これまでの「イベント型(3日間の凝縮開催)」からガラリと方針を変え、日常に寄り添う「水曜午後の空き地開放(放課後の居場所づくり)」に挑戦しました。
【「誰も来ないよ」を覆した、鍵を開けただけの魔法】
舞台は、幡ヶ谷社会教育館の裏手にある約2,300平米もの広大な空き地。
「水曜の午後は塾や習い事で忙しく、子どもは来ないのでは」という事前の声をよそに、プロジェクトは「日本冒険遊び場づくり協会」の講師を招き、大人たち自身が「見守る(余計な手出しをしない)とはどういうことか」を学ぶことからスタートしました。
やったことは至ってシンプル。「ただ空き地の鍵を開け、テーブルを1つ置き、見守る大人を2人配置する」。
すると、予想を超えた温かい風景が広がり始めました。
最初はバドミントンを持ったアベックや、犬の散歩中の地域の方、近所のおじいちゃん・おばあちゃんが「何をやっているの?」と顔を出し、ベンチでご飯を食べるのんびりとした時間が誕生。口コミは親子の間で瞬く間に広がり、最終的には毎回30〜40名もの人々が訪れる場所に。小さな幼児から小学生、さらには隣のローソンに溜まっていたお兄さん・お姉さんたちまでもが、ごく自然に輪に混ざって遊び始めました。
【自然の発見と、邪魔されない遊びの熱量】
春が近づくと、空き地にはつくしやフキ、たんぽぽが芽吹き、子どもたちと「ふき味噌」を作るなど、都会の真ん中で季節の恵みを感じる貴重な体験も生まれました。広い敷地を活かしたドッジボールや、どこまでも高く飛ぶ紙飛行機、そして何より子どもたちが夢中になったのが「ただひたすらに、誰も邪魔されない穴掘り」。
「特別な遊具やプログラムを用意しなくても、鍵を開けて場所のヨハクを差し出すだけで、子どもたちは自分たちで遊びを見つけ、育っていく。この空き地の魅力を地域に紹介できたことが、今回の一番の成果です」と、優しくも力強い笑顔で発表を締めくくりました。
R8年度ササハピプロジェクトの紹介
後半は、今年度(R8)から新たに始動・進化する注目の新プロジェクトの紹介です。それぞれのチームから、ササハタハツをさらに面白く、心地よくするためのユニークなアイデアが次々と発表されました。
ササハタハツ町の掲示板
「バラバラの情報を1つに繋ぎ、街の温もりを可視化する。個人的な困りごとから生まれた、ササハタハツのハブメディア」
登壇:藤原氏

お子さんの誕生をきっかけに、「点在する地域のイベント情報や募集チラシを、もっと手軽に一箇所で見られたらいいのに」という夫婦お二人の等身大の想いから、2024年7月にスタートしたWebサイト「ササハタハツ町の掲示板」。
今年4月からは、その親和性の高さからササハタハツまちラボのホームページ内にもリンクが設置され、今やエリアの活動を語る上で欠かせない頼もしい情報インフラへと成長しています。
【情報の「繋ぎ手」としての確かな歩み】
地域に特化した情報網:
笹塚・幡ヶ谷・初台エリアで行われるワークショップ、商店街や町会のイベント、スポーツ少年団のメンバー募集など、基本的には非営利で温かい「地域のリアルな活動」を積極的に掲載。
直感的で使いやすいデザイン:
チラシ画像と簡単な文字起こしに加え、Googleマップとの連携やURLリンクをスマートに配置。さらに、実際にイベントに足を運んだ様子を届ける「まち角通信」や、地域のちょっと気になる工事情報などもニュースとして発信しています。
簡単スピーディーな掲載申請:
Webサイトや専用アプリから、チラシ画像を1枚送るだけで簡単に掲載が可能。「イベントをやるからみんなに知ってほしい!」というササハピメンバーにとって心強い味方です。
【情報の先にある、街の「顔が見える関係性」】
「このサイトを運営し、街のイベントに参加するようになってから、道で挨拶を交わす顔見知りが本当に増えました。子どもが登下校時に『お帰り』と声をかけてもらえるようになり、ここが自分たちの居場所なんだと心から実感しています」と語る藤原さん。
一見、若い世代には「少し面倒くさそう」と思われがちな地域コミュニティとの繋がり。しかし、実際に一歩を踏み出すことで生まれる「挨拶や楽しさ」の積み重ねこそが、災害時にもお互いに助け合える強固なセーフティネットになると、身をもって実証されています。
「ササハタハツでの暮らしを、もっと楽しく。ぜひ皆さんの活動発信にもご活用ください!」と、笑顔あふれるエールとともに紹介を終えました。
家に眠るモノを次へつなぎ、家と地域の可能性を広げるReFamily
「空き家に眠る『モノと想い』を次へ繋ぐ。デジタル×クリエイティブで、地方の熱量と東京のコミュニティを結ぶ新たな挑戦」
登壇:竹中氏

渋谷区内の大学に通い、エリア内のインキュベーション施設を拠点に活動する現役大学生の竹中未来さん。自身の祖母の家が空き家になったことをきっかけに、「このままでは日本の空き家は増え続けてしまう」という強い危機感を抱き、このプロジェクトを立ち上げました。
空き家問題の背景を紐解く中で、竹中さんが気づいたのは「家の中に残された膨大なモノの片付けが精神的・物理的な重荷となり、次の一歩を踏み出せない所有者が想像以上に多い」という現実でした。ReFamilyは、そんな所有者の悩みと思いに寄り添い、お片付けの段階からその先の活用までを一貫して伴走する活動を各地で展開しています。
【前の持ち主の想いを届ける「モノの履歴書」】
ReFamilyの最大の特徴は、メンバーの強みである「デジタル」と「クリエイティブ」を掛け合わせた独自の仕組みにあります。
想いを繋ぐフリマ:
愛知県での空き家お片付けプロジェクトでは、回収したモノを駅前でフリーマーケット形式で次へと繋ぎ、地域の人々が自然に混ざり合う温かい出会いの場を創出。
独自のコミュニケーションツール:
単にモノを受け渡すだけでなく、「前の人はこう使っていました」「私はこれからこう使います」というメッセージを入力すると、前の所有者にその想いが届く“履歴書”のような仕組みを開発。先日の渋谷でのイベントでも「モノをより大切に使おうと思えた」と大好評を博しました。
【ササハタハツで描く、これからのビジョン】
これまで地方を中心に活動してきたReFamilyですが、今後は竹中さんが暮らすこのササハタハツエリアでの挑戦を見据えています。
空き家整理だけでなく、引っ越しや終活など、人生の様々なフェーズで生まれる「捨てたくないけれど、手放さなければならない思い出の品々」に寄り添い、次の選択肢を提案していきます。
「地方で回収した魅力的なモノをこの街に持ち込み、先ほど発表のあった幡ヶ谷の広大な空き地などを活用して、面白い会話が生まれるイベントを企画したいです。また、地方の空き地改修プログラムで地域活動の楽しさに目覚めた都内の学生たちが、東京に戻ってからもその熱量を保ち、活動を続けられる『受け皿』を、学生の多いこのエリアに作っていきたい」と、未来への熱い展望を語りました。
眠っていたモノをきっかけに、人と人との新しい繋がりがまた生まれていく――。ササハタハツの街に新しい風を吹き込むReFamilyの今後の活動に、会場からは大きな期待の拍手が送られました。
ササハタハツ チャレンジ屋(≒チャレンジャー)
「街の空き時間はあなたの挑戦の舞台。笹塚の寄り合い場『SHIRO』を間借りして、リスクゼロで始める一歩」
登壇:矢澤氏

不動通りに加え、今年度からは笹塚観音通り商店街の理事にも就任された矢澤さん。今年3月、「誰もがふらりと寄り合える場所を作りたい」と3年間探し続けてようやく出会った物件に、カウンター14席の温かいバースペース「SHIRO」をオープンしました。
現在、メインコンテンツの「スナックエビー」を運営しながら疲労困憊の日々を送りつつも、矢沢さんの視線はすでに「街の新しい挑戦者たち」の育成へと向けられています。新プロジェクト「笹塚チャレンジ屋(チャレンジャー)」は、お店の空き時間を活用して、誰もがノーリスクで自分のやりたいことに挑戦できる場所づくりです。
【チャレンジャーを阻む「3つの壁」を壊す、驚きの仕組み】
地域で新しく活動を始めようとする人々が必ずぶつかる共通の課題。それが「認知がない」「お金(活動資金)が続かない」「仲間集めが大変」という3つの壁です。矢澤さんは、この課題を「SHIRO」というリアルな場と独自の伴走システムで解決します。
体一つ、リスクゼロで「1日店長」に:
飲食店の運営経験がなくても安心。矢澤さんたちが準備から運営までをしっかり伴奏・サポートします。さらに、利用にあたっての固定費用は一切かかりません。
活動資金をその場で生み出す:
材料やお店の設備はすべて「SHIRO」のものを使ってOK。イベントや1日店長で上がった売上の「30%」が、そのままチャレンジャーの活動資金として還元(お返し)されます。
肩書きのない、フラットな「出会い」と「共創」:
「SHIRO」のギュッと距離が縮まる空間を活かし、得意なことの提供やワークショップ、モニターを使ったゲーム大会などを開催。街の同級生とフラットに出会うような感覚で、自然と仲間が増え、コラボレーション(共創)が生まれていきます。
「『どんな風に使えるのかイメージが湧かない』という方は、ぜひ一度お店に遊びに来て、実際の熱気を感じてみてください!」と矢澤さん。8月までチャレンジャーを募集し、秋口からの実装・仕組み化を目指します。笹塚の夜から、街を面白くする新たな挑戦の連鎖が始まろうとしています。
まちの保健室 Supported by サンちゃんち
「解決しなくても、心が軽くなる。フィンランド発の対話手法『オープンダイアローグ』が紡ぐ、大人と子どものための安心安全なサードプレイス」
登壇:岡田氏

「大人にも、ふっと立ち寄って心を休められる保健室のような場所が必要ではないか」――。
ご自身で対話の場「さんちゃんち」を主宰する岡田さんと、お子さんの保健室登校の経験からその場所の大切さを実感した看護師の「たかちゃん」の2人が立ち上げた「町の保健室」。週に1回、幡ヶ谷の「集まると」を拠点にスタートしたこの活動は、昨年度開催した24回のうち21回が満席となるほど、地域の人々にとってなくてはならない場所となっています。
【ニックネームで呼び合う、フラットな『ちょいとも』の関係】
小学生、中学生、ミドル世代、親子、シニアまで、あらゆる世代が予約を寄せる「町の保健室」。
対等に、答えを出さない対話:
フィンランドの精神医療で用いられる「オープンダイアローグ」の手法を採用。一切のアドバイスや解決策の提示をせず、ただお互いの話を否定せずに聴き合います。参加した短期大学の学生たちからも「何も解決していないのに、なぜか心がすっと軽くなった」と驚きの声が寄せられています。
街で生まれるゆるやかな絆:
お互いをニックネームで呼び合うルールから、最初に訪れた参加者のアイデアで「ちょいとも(ちょっとした友達)」という関係性が誕生。今ではスーパーや道端で「〇〇ちゃん!」と気軽に挨拶を交わせる、温かい地域のセーフティネットが育っています。
【誰にも言えない悲しみに寄り添う、グリーフケア『めいから』】
もう一つの大切な柱が、月に1回開催しているグリーフケア部門「めいから」です。小さな赤ちゃんを亡くされたお母さんたちが集まり、10センチほどの小さなベビー服をチクチクと手縫いして、病院へ寄付する活動を続けています。
「悲しみの中、ガーゼや段ボールで我が子を見送らざるを得なかったお母さんたちの傷を少しでも和らげたい」――。昨年度、地域のサポートによりホームページが完成したことで、全国の病院からの問い合わせが急増。現在は手縫いのベビー服が足りなくなるほどの大きな反響を呼んでいます。
【今年度の展望:他の団体と重なり合い、必要な人へ届ける】
「人体実験のように手探りで始めた活動ですが、安心してお話しできる場のニーズは想像以上に大きいと実感しています。限られたメンバーで運営しているため開催日をすぐに増やすことは難しいですが、今年度は他の地域団体さんとも重なり合い、コラボレーションしながら、より多くの必要とする方々へこの温かい場を届けていきたいです」
誰にも言えない苦しさを抱える人の心に、そっと寄り添い、光を灯し続ける「町の保健室」。その優しくも強い想いに、会場全体が深く温かい拍手で包まれました。
つながる菜園
「小学校から保育園、中学校、公園へ。土と野菜を通じて『小一の壁』を乗り越え、スターバックスとの奇跡のコラボメニューまで生み出す循環の輪」
登壇:佐々木氏

2021年に渋谷区立幡代小学校での学校菜園導入から本格始動し、今年度で活動6年目を迎えた「つながる菜園」。「すべての子供たちの居場所になれる菜園」を原点に、今では保育園から小学校・中学校、さらには地域の公園へと活動を広げ、街全体に豊かな循環の輪を広げています。
【『小一の壁』を菜園で乗り越える、優しい顔の見える関係】
毎週木曜日に実施している幡代小学校での菜園活動。実はその前段階として、区立保育園2園で「菜園アドバイザー」としてさつまいもや大豆の栽培を園児たちと一緒に行っています。
「保育園から小学校へ上がるとき、急激な環境の変化に不安を抱く子がたくさんいます。でも、小学校の菜園に行けば『おいもを一緒に掘った、知っている大人の顔』がある。この安心感が、いわゆる“小一の壁”の不安解消に一役買っています」と語る佐々木さん。中学校へと進んだ後も、この菜園の絆は途切れることなく続いていきます。
【中学生×スターバックスの挑戦:コーヒー豆かすから生まれた奇跡のメニュー】
昨年の秋から代々木中学校でスタートした取り組みは、地域に驚くべき化学反応を起こしました。
生ごみゼロを目指す堆肥づくり:
学校給食の野菜くずや家庭の茶殻を集め、コンポスターで発酵させて堆肥(たいひ)を製造。住宅街での臭い対策として、スターバックス(渋谷文化村通り店、新宿南口店)から協賛された「コーヒーの淹れ殻(豆かす)」を活用するという、エシカルなアイデアを実装しました。
驚きのスターバックス・コラボメニューの誕生:
この土作りをきっかけに、スターバックス渋谷文化村通り店の29周年記念イベント(7月15日〜21日)として、中学生・校長・副校長・つながる菜園メンバーが共同考案した3種類の特別コラボメニューが店舗で提供されることに!高校生が作成したチラシを手に、「ぜひ皆さん、中学生たちのアイデアが詰まったメニューを飲みに来てください!」と呼びかけました。
【街角のお花屋さんから始まる『エシカルなガーデン』】
また、小学校の向かいにある「初台第二児童遊園地」では、地域の方々と月1回お花を植え替える「つながるガーデン」を5年間継続。最近では、地域のお花屋さんから「まだ綺麗だけれど、ロスになってしまうお花」の寄作を受け、それらを植え替えて再生させるという、街にも地球にも優しい循環が生まれています。活動後にはみんなでお茶を飲み、多世代がフラットにおしゃべりを楽しむ、温かい「街の余白」となっています。
「土に触れ、野菜を育て、それをみんなで美味しく食べる。そして出たごみは堆肥にしてまた次の土へ。この循環の中で、子どもたちも街の人々も、みんなが緩やかに繋がっています」
学校や企業の壁を軽々と超え、ササハタハツの未来を明るく照らす「つながる菜園」のエネルギーに、会場中が驚きと感動に満ちた大きな拍手に包まれました。
インクルーシブ運動場
「車椅子から始まる、無限のコラボレーション。幡ヶ谷の日常的な体験から、スペイン世界遺産120kmの挑戦、そして映画化へ――動き続けることで壁を超える」
登壇:積田氏

「車椅子の活動が、まさかこんなにも多くの地域プロジェクトとコラボレーションできるなんて、最初の頃は想像もしていませんでした」
ササハピの初回から伴走し続けている「インクルーシブ運動場」。マウンテンバイクをベースに作られた、頑丈でどんな悪路も越えていけるアメリカ製の「アウトドア車椅子」を相棒に、障害の有無を超えて誰もが一緒にスポーツや外遊びを楽しむ場を創り続けてきました。
【子どもたちにとって、車椅子は最高の『クールな乗り物』】
渋谷エリアを中心に、地道に車椅子体験を続けてきたメンバーたち。
常識を覆す子どもの反応:
最初は「車椅子なんて関係ないかも」と思っていた大人たちをよそに、体験会を開くと子どもたちが次々と集まり、楽しそうに乗り回して離れなくなります。「子どもたちにとって、車椅子は福祉の道具ではなく、ワクワクする乗り物。この地域には、車椅子のスペックを自然と語れる子どもたちが本当に増えました」
日常に溶け込む居場所づくり:
イベント時だけでなく、いつでも人の目を気にせずに車椅子で土に触れられるよう、ココデパパ(代々木、幡ヶ谷近隣)の緑道エリアに車椅子が入れるプランターを常設。日常の景色の中にインクルーシブな「ヨハク」を実装しています。
【幡ヶ谷から世界へ、そして地域防災のインフラへ】
活動の熱量は、時に想像を超える奇跡的なストーリーを紡ぎ出します。
モンゴル失踪、そしてスペイン巡礼路120kmの制覇:
四肢麻痺のユーザーが「馬に乗りたい」と言った夢を叶えるため、1年間トレーニングを重ねてモンゴルを走破。さらに、世界中から集まった100人の仲間と共に、アウトドア車椅子でスペインの世界遺産・巡礼路120kmを走破する挑戦を成し遂げました。この挑戦はドキュメンタリー映画となり、世界中で大きな賞を受賞。今年度はいよいよ、その映画の上映・映画化プロジェクトも本格始動します。
地域が支えた上映会と、防災への進化:
「映画を観たいけれど会場がない」と悩んでいたとき、手を差し伸べてくれたのが笹塚ボウルでした。無償での会場提供という、これまでのまちづくり活動で培った信頼関係から素晴らしい上映会が実現。
さらに、車椅子の安全な運用を支えるため「日本山岳レスキュー」から技術を学び、今では「障害者自身が、避難時に率先して動ける防災・避難のノウハウ」へと活動を進化させています。
【これからの未来:動きながら、次の世界へ】
今後は西原小学校をはじめとする学校での大規模な体験授業(500人規模)を継続しつつ、日本の世界遺産である「熊野古道(和歌山県)」をアウトドア車椅子で繋ぐ新たなプロジェクトも始動。
「イベントで終わらせず、動きながら関係性を育み続けていく。そうすれば、今は『そんなところまで行けない』と思うような大きな夢でも、必ず達成できると信じています」
2年間の圧倒的な軌跡と、挑戦者の背中を力強く押すメッセージに、会場全体からこの日一番の、鳴り止まない大きな拍手と歓声が送られました。
グループワーク:お互いの活動を知り、つながりを深める
発表の後は、参加者がグループに分かれて感想の共有とディスカッションを行いました。新旧のササハピメンバー、連携企業、そして地域住民がフラットに交ざり合い、「それぞれの活動のどこに共感したか」「これから一緒にどんな面白いことができるか」について、等身大の視点から活発な意見が交わされました。

新たな連携・コラボレーションのアイデア
堆肥×DNPの技術による資材化連携:
「つながる菜園」が代々木中学校で行っているコンポストの堆肥を、DNPの技術で印刷資材やパッケージなどに資材化・共同開発できないかという具体的な連携のアイデアが出ました。大企業の技術と地域の資源循環がリアルに交錯する対話で盛り上がりました。
空き地×防災×ランタンナイト:
防災の観点から「各家庭で眠っているテントを幡ヶ谷の空き地に持ち寄って、日干しを兼ねてみんなで過ごしてみる(防災キャンプ)」というアイデアが浮上。そこからチャレンジ屋の矢澤さんが商店街で行っている「ランタンナイト」の活動とコラボレーションし、「夜の空き地にたくさんのテントを並べてランタンナイトをやったら絶対に楽しい!」という、具体的な企画案へと発展しました。

参加者の気づきと親和性
屋上での活動やメディアとの繋がり:
屋上で田んぼ作りやコンポストの活動を行っている初参加のメンバーから、「これほど自分と興味のベクトルや親和性が高いプレイヤーが街にいるとは思わなかった。『ササハタハツ町の掲示板』のようなメディア関係者とぜひ情報発信の面でお話を聞きたいし、空き家の片付けや不要品整理(ReFamily)などの面でも手を取り合いたい」との前向きな提案がなされました。
街の歴史のインプットと空き家対策:
グループワークの時間を通じて、街の昔の姿や歴史について詳しく知ることができ、「今の街並みからは想像できない歴史をインプットできたのが嬉しかった」という意見がありました。また、様々なプロジェクトの全貌を知ることで「繋がるところが本当にたくさんある」と改めて感じたという感想とともに、「空き家や家の片付け」で困っている人がいればぜひ一緒にアクションを起こしたいという声が上がりました。

公共空間の活用についての関心
LUUPのプロセスやノウハウへの注目:
電動キックボードそのものの利便性だけでなく、「LUUPが公共空間(道路や街なか)であれを走れるようにするために、行政等とクリアしてきたプロセスやノウハウ自体が凄い」という点が注目されました。空き地プロジェクトなどを含め、「どうすれば公共空間を面白く活用できるか」に関心を持つ街の人々が、LUUP側に相談しながら、一緒に連携して公共空間の新しい使い方を考えていけるのではないかという具体的な期待が語られました。
特定の活動への応援の声
遊びの大切さと冒険遊び場へのエール:
「今の時代は早くから受験をしなきゃ、勉強しなきゃと子どもたちが縛られがちだが、ルールやプログラムのない中で『本気で遊んだ!』と思えるような、ただ鍵を開けて見守るだけの遊びの場が今こそ見直されるべきだし、本当に素敵だ」という意見が出ました。都会の子どもたちに「遊びのヨハク」を提供し続ける冒険遊び場さんの活動への深い共感が示され、今後とも頑張って続けてもらえるよう、街全体で応援していきたいという温かいエールが送られました。
総括:増えていく仲間と、広がる「ササハタハツの輪」
今回のMeet-Upは、R8という新しいフェーズに入り、ササハピの仲間がさらに増えた喜びと熱量に満ちた時間となりました。

単に自分の活動を報告するだけでなく、お互いの活動に耳を傾け、共感し、「一緒に何かやろう」というポジティブな連鎖が生まれる空気感は、まさに388 Area Makersが目指すコミュニティの姿そのものです。新メンバーの新しい風と、これまでまちを支えてきた先輩たちの経験、そして心強い連携企業のアイデアが融合し、ササハタハツのまちづくりはさらに優しく、よりアクティブに進化していきます。